日本語のなぞなぞにおける言葉遊び ーベトナム語との対照ー = Nghệ thuật chơi chữ trong câu đố tiếng Nhật (Đối chiếu với nghệ thuật chơi chữ trong câu đố tiếng Việt)

研究の内容 • 第一章:日本語における言葉遊びについて 荻生 待 也氏の『図説ことばあそび遊辞苑』から、言葉遊びとは,言葉の意味・発音・ リズム・表記・形質などを利用し,さまざまな形を遊 戯化したものである。 日本でも言葉遊びの黎明が早々と『古事記』上つ巻に現れている。さらに平安中期,漢 字仮名混じりの和文体が王朝文学を中心に定着するようになると,日 本語の言語遊戯は 一挙に花開く。鎌倉時代に芽生えた連歌は,室町時代には「俳諧の連歌」 というより卑 俗な文芸を生み出し,さらに近世に入り俳諧・雑俳などの短詩文芸分野を 形作る。 ことば遊びは様々な場面で使用されている。広告や CM...

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Bibliographic Details
Main Author: Nguyễn, Thị Kiều Oanh
Other Authors: Phạm, Thị Thu Hà
Format: Final Year Project
Language:Japanese
Published: 2020
Subjects:
Online Access:http://repository.vnu.edu.vn/handle/VNU_123/98955
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Institution: Vietnam National University, Hanoi
Language: Japanese
Description
Summary:研究の内容 • 第一章:日本語における言葉遊びについて 荻生 待 也氏の『図説ことばあそび遊辞苑』から、言葉遊びとは,言葉の意味・発音・ リズム・表記・形質などを利用し,さまざまな形を遊 戯化したものである。 日本でも言葉遊びの黎明が早々と『古事記』上つ巻に現れている。さらに平安中期,漢 字仮名混じりの和文体が王朝文学を中心に定着するようになると,日 本語の言語遊戯は 一挙に花開く。鎌倉時代に芽生えた連歌は,室町時代には「俳諧の連歌」 というより卑 俗な文芸を生み出し,さらに近世に入り俳諧・雑俳などの短詩文芸分野を 形作る。 ことば遊びは様々な場面で使用されている。広告や CM,レクリエーション,そして 学 習。 言葉遊びが12系統ある。 ・ 第二章: 日本語のなぞなぞにおける言葉遊び なぞなぞとは、言語の裏に予想外の意味を持つ質問をし、その意味を当てる遊び。「な ぞなぞ」が歴史的に、口承なぞなぞ、上流階級のなぞと童謡のなぞがある。鈴木 (1981) は,日本のなぞなぞを「二段なぞ」,「三段なぞ」,「考えもの」,「やまと ことば」 の4種に分類している。また、なぞなぞの長さにより 、短いなぞなぞと 長いなぞなぞがあ る。 なぞなぞの構造についてPetsch が提案した5つの要素を池上 (1992: 169) は, (i) 導 入的枠組要素, (ii) 呼 称的中核要素, (iii) 变述的中核要素, (iv) 阻止的要素, (v) 終結的枠組み要素と訳し ている。池上は, (i)「導入的枠組要素」と (v)「終結的枠組み 要素」は装飾部で,「なぞなぞ」 にとって任意的要素であると述べている。 (ii)「呼称 的中核要素」、 (iii)「变述的中核要素」と (iv) 「阻止的要素」は義務的要素である。 日本のなぞなぞにおける言葉遊びが色々使われる。考察した結果、それは駄洒落(同音 異義語、類音語)、同義語、比喩そして変形型、漢字分解型である。その中で、同音異義 語が最も多いなぞなぞに使用される。 • 第三章:ベトナム語のなぞなぞにおける言葉遊び